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2013年8月 5日 (月)

父へ…、ごめんなさい

以前書いたように、家を継いでいた二番目の姉が2年前に亡くなり、
色々な雑務も済んだ後、実家の写真整理だけが残っていた。

何せ両親と姉の何十年分もの写真に加えて、両親の実家の
家族まで…、未整理も多く、昔だから日付も印字されてない。
捨てる訳にもいかず、そのまま保管してたのを、
整理熱マックスだった春に思い切って決行。
ちゃっかり長姉は私に任せたまま
「適当に分けておいて」と…。

両親の実家は遠いから、私が会った事もないセピア色の人々…、
面影が似てるから、父方?
それとも母方?

むか~し、聞いた記憶を頼りに少しづつアルバムに
貼っていきながら、二人を改めて思い出す。

          A

それは私が初月給で買ったコンパクトカメラで撮った、
庭で好物の無花果をもいでいた父が写っている写真。

          Photo

「男子たるもの、食べ物にごちゃごちゃ言わない」年代の父、
母が何を出しても 美味しいと言ってた。

そんな父でも、自分で好物の無花果を庭に植えて、
毎年夏になると朝早くにもいで、食後に美味しそうに食べていた。

(実は無花果って、熟すと先がぱっかり割れて、
そこから蟻がたかってくるのだ…、(汗)
だから、まだ蟻がたかってこない朝方に収穫。
でも父以外はあのブツブツとした独特の歯応えが嫌いで、
父が薦めても誰も食べなかった)

          Photo_2

その写真を撮ってから後のある年、
その夏はやけに無花果に蟻が入り込み、
食べる時はいつもきれいに水洗いしてる父だが、
途中で落ちるのか?畳の上に結構蟻が這ってる事が多かった。

今思えばどうって事ないのに、
木にも結構虫が付くのを嫌ってた女性陣が抗議、
面倒くさくなったのか?少々腹が立ったのか(多分そうだと思う)、
父は無花果の木を切ってしまった。

流石に申し訳なかったけど、今更どうしようもないし…。
父もそれについて文句言うでなし、なんとなく皆知らんふりして
時は流れ…。

最近は無花果もジャムやスイーツに使われるようになり、
お店のショーケースの中にシャレた顔して納まってるけど、
昔は、どこの町内でも植えてあった。
夏の熱気の中、
大きく枝を広げて、どっさりと実を付けていた。

きれいなお菓子になったあの実を手に取る度に
夏のお父さんの笑顔と、それを邪魔した痛みを感じるよ。

今更だけど、もう言っても届かないけど、
ごめんね。

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「家族」カテゴリの記事

コメント

優しそうなお父さんですね。
うんうん、イチジクは先がパカッと割れてるとが甘くて美味しい。
できれば雨が降る前がお勧め。雨で甘さが抜けるの。
確かにありさんとの戦い、私も子供の頃朝早くにとりに行かされてました。ありさんは叩き落としつつ…。
イチジク、栗、柿、さくらんぼ、桃、ビワ、金柑などなどいろんな実の生る木があった子供時代を懐かしく思い出しました。

投稿: ねこおばさん | 2013年8月 5日 (月) 22時17分

ちょっぴり切なくて、心がじんわり暖かくなるお話ですね。
写真の整理というのは、一種のタイムスリップですよね。
バルさんの書く文章は、まるで詩のようです。
その時々の情景がパーッと浮かんできます。
ちなみに、私は無花果大好き!
でもアリはイヤ~~~(笑)

投稿: ティモコ | 2013年8月 6日 (火) 00時46分

写真の整理しているといろいろ思い出すことありますね。
チクンと胸痛むことも今更気づいてもと思いますが
そうしてお父さんを思い浮かべる時間が
なによりになるのでしょうね、お父さんにもバルさんにも。

いちぢく大好物です。
引っ越す前の家の隅にいちぢく植えたら
これが豊作豊作、ご近所に配りました。
今は近くで栽培しているいちぢくひとパック500円で
買っています・・・・

投稿: ふたば | 2013年8月 6日 (火) 00時58分

わぁ、、懐かしいです。私も父を思い出しました。
うちの庭にも、柿、桃、梅イチジク枇杷。ありました。全然広くない庭なんですけど、、、
桃はアブラムシがつくのでそうそうに切ってしまいました。イチジクも、、、多分、家のリフォームやらできったのだと思います。裕福でない家庭でも確かに果物だけはぜいたくに食べていた記憶があります。

投稿: nanapu | 2013年8月 6日 (火) 10時26分

たしかにそうでしたねぇ~
私の子供の頃も出来る限りのものが畑に植えられて
いましたね
無花果は子供のころから大好きでよくもいでは
食べていました
今ではスーパーでずいぶん高いため、ほぼ食しません
もっと自家でいろんなものを作って、何かあっても
困らないようにしておかないと、いけないのではと
時々思います

投稿: キャサリン | 2013年8月 6日 (火) 11時42分

>ふたばさま
無花果ってすごく生るでしょ? 手間もかからず、
私はバカッ木て呼んでました、へへ。

なのに最近の値段の高さっ! 思わず「何様っ」と
言いそう。

投稿: | 2013年8月 6日 (火) 20時21分

      >nanapuさま
うわぁ、それだけ木が植えてあったんですか、じゅる。
今ならさしずめ全部ジャムになるけど、昔はそんな
手に込んだ事しないで丸かじり(笑)。

投稿: バルおばさん | 2013年8月 6日 (火) 20時25分

      >キャサリンさま
生り物の木でなくとも、キュウリ、ナス、カボチャ…
思いつくだけでも各家庭で色々植えてましたね。
仰るように非常時に備えてあれば安心ですね。

投稿: バルおばさん | 2013年8月 6日 (火) 20時33分

そうそう、昔の庭には、イチジク、柿、栗などがありましたね。何か起きてもとりあえずは飢え死にしない知恵です。
我が家の爺も今の田舎に引っ越して庭に好物のイチジクと柿を植えましたよ。
貴女のお父様同様これらが成ると実に美味しそうに食ていましたが、今の場所では木を植える場所が無いのでかないません。

でも、バルちゃんはお父様のお写真を撮られた。。。私は母はかろうじて自分のカメラに収めることが出来ましたが、父は早くに亡くなったので、写真は一枚も持っていません。実家には数枚あるのですが私の手元には全くないんです。。。weep

今日はしんみりしてしまいました。。。

投稿: おキヨ | 2013年8月 7日 (水) 11時46分

祖父母の家の庭にもイチジクありました。
他に、柿、グミ、キイチゴなど・・・
イチジクは私も嫌いで、枝を折ったところから出る汁がイボに聞くといって遊んではいましたが。

大人になってから、ジャムを食べてびっくり。
それから乾燥イチジクも好きで食べます。

親は亡くなってから、しみじみと思い出す事が多いですね。折に触れ、亡き父との何気ないことを思い出したりします。

投稿: 花水木 | 2013年8月 7日 (水) 20時55分

>花水木さま
そうそう、枝から出る汁?確かにイボに効くと言われて
ましたね。ツワブキの葉もおできに効くとか言って
近所の人がよく我が家に貰いに来てました。
アレッて本当だったんでしょうかね。

投稿: バルおばさん | 2013年8月 8日 (木) 23時27分

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