隣のO市では最近立派な図書館が新設されて、
月イチで落語公演や、無料の(戦前の)映画が上映される。
時間だけはある私なので、先月から通い始めたが、
落語は有料だけど、東京から真打さんが来てとても面白い。
映画は…、まぁ好みがあるから(笑)。
今月はヒッチコック監督の1929年製作(90年も前じゃんっ!)の
「恐喝 ゆすり」 日本未公開 どうりで知らない筈だわ

ハリウッドに渡る前の作品ながら、
カメラワークは流石に片鱗を覗かせているけど、
内容的には…、う~ん、悪くはない…、そうでもない…て、どっちやねん!
冒頭の7,8分(刑事が悪人を捕まえて取り調べるという
全く要らない部分)はサイレント、次からいきなりトーキーに。
刑事の恋人が美人だけど(当時、大人気の女優だという)、
わがままで、ちょっとした遊び心で別な男性のアパートに付いていって、
身の危険から誤って、彼を殺害してしまう。
慌てて帰宅してどきどきしながらも家族にも恋人にも知らんぷり。
でも結局、アパート前で二人に会った前科者がそれを知り、
刑事と彼女の二人が恐喝されるということに。
結構小憎らしくネチネチとゆすります(笑)
(ここからはネタバレだけど、もう90年も前の未公開作品だから、
大丈夫かな…)
そこまでは前科者が優位だったけど、他の刑事が駆け付けた時から
形勢逆転?
「お前が彼女を犯人だと言っても、誰が前科者の言う事を信じる?
お前は現場近くにいたんだからな」て、
おいおい、それはないですやん~(汗)
でも、前科者もそれもそうだと思ったのか?慌てて逃げ出して
大英博物館で大追跡。まぁ、ここらあたりのカメラワークは流石です。
その間、良心の呵責に耐えかねた彼女はロンドンの警視庁に
「私は犯人を知っています」と言いに行くのね。
そこへ刑事達が帰ってきて、「犯人は大英博物館のガラスの屋根から
転落して死んだ」て…、可哀そうやん、無実やん。
「貴方は犯人が分かっていたんだ、まるで女刑事だな」って、仲間の刑事。
恋人も自慢げに彼女の肩を抱いて、彼女は流石に複雑な表情だけど、
そのまま二人してお帰り…、なにこれ?

でもまぁ、得たものとしては当時のイギリスの、日本とはまるで違う
生活ぶり、
サイレント部分で、捕まった悪人がロンドン警視庁の
超立派な部屋で、お茶の時間だからって、ご一緒(笑)する?
仕事の終わった刑事達が洗面室で蛇口をひねると、
もうもうと湯気の立つお湯でゴシゴシ手を洗う…、おばさん、びっくりです。

一年経ち、一人で暮らしていくのに段々と慣れてきました。
これからはボケないように頭を鍛えて、誤嚥しないよう(笑)
喉も鍛えて、元気でやっていくとしましょう、もう一月も
幾らも残ってません。
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コメントありがとうございます。
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